ゾクゾクとする様な
写真、演技、映像、歌声。。
何故そう感じるのか。
世の中には沢山の演出方法があって、
その事に優れていても、
心を揺さぶられるものは限られています。
だから、そう感じるものは
より価値が上がるのだと思います。
じゃあ、どうやったらゾクゾクさせられるか。
又は、毎回、何年も続けられるか。
それは、ほぼ不可能。
だから、わざとヒットしそうにない曲を入れたり、
強弱をつけたり、
演出を変えていくのだと思いますが、
そういうゾクゾクとした経験が
過去にあります。
それは、今勤めているお店で行われた、
全店のスタッフが投稿する
フォトコーナーでの話です。
1年目からベテランまで全員が
モデルを使ってどんな写真を撮ってもいい。
というものでしたが、
私と一緒のお店にいた
まだ2年目アシスタントの子が撮った写真を
見た時、
身体中に電流が走りました。
写真の撮り方、髪の毛の処理、メイク。
とても荒いけど、
ゾクゾクっとしたんです。
モデルを寝かせて、真正面の真上から
髪の毛に沢山の色をつけて撮っていました。
そのモデルさんの何とも言えない表情。
髪の毛の色合い。散らし方。
全体のバランスが上手く噛み合って
まるでこちらに立体で出てきそうな写真。
才能が溢れる作品でした。
すぐにこう聞きました。
これ、誰かに見せた?
はい。〇〇さんに見せました。
あ〜〜〜。。。
やられる。と思いました。
この写真を見て、もしもドキッとしたら、
真似する訳ではなく、
似てしまうと思うからです。
このポージング、アイデア、メイク、
そしてライティングを少し変えて
この勢いでやってくる。
しかもこちらも勢いあるスタイリスト。
荒いから斬新なのかも知れませんが、
似たような写真が同じ会場にあれば、
この写真の価値も下がる。
なので、
この写真と全く違う路線の写真を撮るように
勧めました。
ちゃんと理由も添えて。
そんな事ないですよ〜。
と言われましたが、
とにかく、お願い!
違う作品を撮ってみて!!
それから考えよう!!
と、お願いしました。
それから
撮れました!と持ってきた写真。
本当は初めの写真の方がいい。
だけどこれもなかなか独創的で面白い。
という事でこの写真で会場に向かい、
結果は、
優勝。
その写真がこれです。
そして、その見てしまった
スタイリストの写真を見て。
ヒヤッ〜〜としました。
最初の写真と同じアングルの写真。
髪の毛の色は無かったものの、
ほぼ撮り方も同じでした。
きっと真似をしたつもりは
無いんだと思いますが、
脳裏に焼き付いて
離れなかったんだと思います。
どんなにうまく撮っても
伝わるものってありますからね。
本当は最初のその写真を
スマホに入れていたのですが、
なんか悔しくて消してしまい、
今では後悔してます。
無心で可愛い!!
だけを追求した作品。
色んな技術が身に付いてくると、
変なルールに惑わされて、
無心な部分が減るのかも知れません。
そして、物凄く心揺さぶられる物を見た時、
惹かれて、そちらに寄りやすいのかも。
大事な作品ほど、
表に出るまでは
人に見せてはいけませんね。。
ではまた。
おわり🌟