かれこれ15年前。
夫との身内だけの結婚式の終わりに、
記念写真を撮る時の事。
パーン!!
と、いう音と、
父が夫の胸元を掴んでるのを
そこにいたみんな総出で押さえました。
「孝子に何かしたら許さん!」
「だめだからな!」
色々言いながら、酔っ払って
真っ赤な顔をして夫に怒鳴っていました。
この様な感じで。
部屋に戻る時、
父は勢いを止められたせいか、
私の次女の頭をスリッパで叩くかの様に
後ろから平手で叩き、
きょうだい4人、
「お父さんってホント最低!!!!」
と叫び、それぞれの部屋に入りました。
何となく分かりますよ。
大事な娘を取られたような父親の感情。
でも今回は、
夫は、何度も私の実家に通い、
両親が安心する様にしていた事を
私の家族みんな知っていたから
怒った訳です。
それから
お構いなく夫や、
夫の実家に電話していた父も連絡しなくなり、
5年ほど経った頃、
夫から提案がありました。
お互いの両親が元気なうちに、
6人でビアガーデンに行かん?
という事で、
夫がセッティングをして、
6人で料理を囲んで食べ飲みしました。
が、
密かにカウントしていた
父のビールジョッキの10杯目で、
「みんなに言いたいことがある。」
と、ジョッキ片手に持って立ち上がったのです。
も〜〜〜やめて〜〜〜!!!
何言うの??
ですよね?
でも、やめず、
「えー。
私は、孝子と光昭君の結婚式で、
光昭君を殴ってしまい、
次の日に全員の部屋に謝りに行ったんだが、
本当はその殴った記憶が
全く無いまま、
みんなに謝ったんだ。。。」
えーーーーーーーーっ!!
です。
「朝、お母さんに起こされて、
その内容を聞いて自分がビックリした。」
と言い、そして、
「その日からずっと悩んでいた。
私はなんて事をしたんだろうと。
聞いて欲しい。
光昭君。
私は光昭君の事を
決して嫌いで殴ったのでは無い。」
続けて、
「なんというか、
そうだな。。。
あれだ。
んんん〜、じゃれ合いと言うか。。」
じゃれ合い??あれが??
と言った後すぐに、夫のお母さんが、
ビールジョッキを持ち上げて、
「そんな事ありましたっけ?
覚えてませんよ?
いいじゃ無いですか。
もう、飲みましょうよ!」
と、神対応。
「では、私は、
忘れていいんですかっ!!!」
と、叫ぶ父。
「はい。忘れましょう。
忘れましょう。」
と、夫のお母さんは言い、
「それでは、乾杯しましょう!!」
と、みんなで乾杯をしました。
グビグビと嬉しそうに更に飲み出した父。
あんな大騒動を
忘れるハズはないじゃないですか。
よく思い出せば、夫を父が殴った時、
「まぁ、まぁ。」
と、
暴れ熊の様な父の目の前に立った
私の父と身長差がかなりある
小人の様なお母さん。
このお母さんが実は凄い人です。
私達のキーマーです。
サラッと自然に空気を変える。
余りにも自然なので、
凄さは見た目には分かりませんが、
可愛くて自由で頭の切れる女性で、
今でも尊敬しています。
そしてあの時に、
6人をビアガーデンに集めた夫に、
感謝。
昨日、色んな繋がりとご縁と、
感謝する事があり、
色んな昔の事を思い出して書きました。
では、また。
おわり🌟