とあるレストランで、
とても腕のいいシェフがいて
そこはいつも満員。
いつの日か経営者が変わり、
シェフの思いとオーナーとの食い違いで
そのシェフは独立し
自分のこだわりのお店をオープンしました。
今そこはオープンして2ヶ月目です。
早速、その噂を聞き、
2日後の予約が取れるか電話すると、
なんとすぐ取れました!
コース料理ランチで3000円。
ランチにしては高いですが、
内装、料理にこだわりがあると聞いていたので
とても安いと思います。
という事で、
それなりの格好をして行って参りました!
そして、ランチの帰り道は、
2人とも何とも言えない感覚でした。
明日は我が身!!!!
何度そのフレーズが口から出たことか。
まず入口の看板の格好良さに
写真を撮る。
入り口の見上げる階段も撮る。
料理も撮らせてもらっていましたが、
途中からやめました。
見渡すと満席でしたが、
初めは楽しそうに喋っているお客さん達も
私達と同じように無言になっていくんです。
お皿も、ナイフ フォークもお洒落。
内装も黒、グレー、木、シルバーがモチーフ。
全体の色合いはこの写真に近い感じでした。
大人の空間で、皆さん着飾って来ています。
その空間が、
だんだん洞窟の無機質な空間で
味のない冷たい料理をただ食べている。
という感覚になっていきました。
そして、かすかに流れる
チョイスの合わないロックテイストの音楽。
帰っていくお客さんは誰も笑っていません。
シェフからの挨拶はする時間もありません。
おそらくですが、
このままだと長く続かないと思います。
そして私なりに分析してみました。
●全てがこだわり過ぎて、
雰囲気的にあまり声を出せない。
●料理も配膳もこだわり過ぎて
初めは、わ〜〜!!となるが、
ずっと続くとなんだか重い。
●スタッフの身なりと顔が疲労困憊。
●主人公のシェフが1人黙々と作っているが、
厨房のスタッフの顔は笑えない感じ。
●料理が出てくるのがかなり遅いのに
説明が長過ぎて何も頭に入らない。
●音楽のテイストが全く違う。
●仕込みに時間をかけているのは分かるが、全て冷たい料理。
●お客さんに対しての厨房人数が足りず、ひたすら待つ。待つ。
よって、全員が笑えない。
雇われている時は料理に集中していれば
最高のシェフとしていいですが、
オーナーとなると、
またそれは違うんだろうなと思います。
自分のこだわりも大事ですが、
お客さんは美味しく料理を食べたいんです。
きっとこのシェフなら
さぞかし美味しいのだろう。と期待して。
と、自分の身に置き換えて、
身の引き締まる思いがしました。
そして相当勉強になりました。
でも、出来れば
何でここはいいと感じるの??
を味わいたいですね!
また探して行きます!
おわり🌟