私には77歳の母が居ます。
そして、私、弟、妹、末っ子の妹の4人の
きょうだいが居ます。
そんな私たちの父親が約8年前にALSを発症し、潔く1年で亡くなりましたが、
その1年間の間のほんのちょっとした事ですが、
意外ととっても大事な事に気付きました。
介護は見えない小さいお金がすぐに無くなるし、
なかなか、家族にこれだけ使ったよ!と言えない。
という事です。
簡単だけど、とても大事な
めちゃくちゃいいアイデアを思いつきました。
きょうだいとはいえ、それぞれのお金事情は違います。
どうにか
もっとスマートにいく方法はないかと考え、
まだまだ先ですが、
母親の小さいお金の動きの為の貯金を小額で集める事にしたんです。
介護する時に出ていく小さい出費は何かと出ます。
駐車場代、手土産、足りないものを買い足したりで、なんやかんやと出ていきます。
この金額は、人によってはかなりの負担になるはず。
みんなが広島にいるとも限らないので、尚更、いいよ。いいよ。と思っていても、
だんだんその負担はキツくなるはずです。
その時に負担なく使えるようにする為に使う貯金です。
なんと、一人毎月1500円。
4人で6000円。
チリも積もれば山となるはずなので、
コツコツと集金し、忘れてるなぁ。と思ったら月末に請求します。
あくまでも、母親の家の中の買い出しのためではなく、
入院したら。
施設に入ったら。
昼食代。
葬儀にかかるちょい出の買い足しなどの為です。
だれも反対もなく、
その時訪れる日の為に貯めていきました。
これを5年。
ちゃんとLINEのグループで、時々預金通帳の写メを撮って見せて報告していました。
そしてこの通帳を使い出す日が
突然やってきました。
今年の3月、母が糖尿病の薬の3日分をまとめて飲んでしまい、
低血糖で震えと、不安で私と次女を呼び、
そのまま総合病院に入院する事になりました。
きっと退院したら元気な母親に戻る。
と思っていたら、それを機に一気に認知症がひどくなり、そのまま、
世間で言う入院したら早いよ。
という言葉の通りどんどん状態は悪化し、
地域包括支援センターに介護申請したり
バタバタする日々。
兄弟でメールのやり取りと、
LINEグループで話し合いをして、
だれがその日に動くのか。
どうこの問題を決断していくか。
など、みんなで話し合って動いていきました。
それから9ヶ月。
今は思っていた以上の条件に合う施設が見つかり、
認知症は進んでいますが、
本人も笑顔が出る様になり、
穏やかな日々を暮らせる様にまでになりました。
それから毎月の集金金額は、
1500円から値上がりし、3000円以上。
という内容に変更しました。
毎月うん数十万円ではありません。
沖縄に住んでいる弟は、
近くに居ないから払う方が気が楽。という事で
多めに払ってくれています。
予定額よりはみ出すお金。
持っていくティッシュなどの足りないもの。
駐車場代。などなど。
介護にまつわる人にとって
なぜ自分だけ??
という部分で、その小さなお金はストレスの大きな引き金となります。
兄弟でお金のことで喧嘩になるのもイヤですからね。
こうやってみんなで小額から貯めたお金なら平等ですし、
携わる人も使いやすいはず。
保険や、積み立てではなく、すぐに動かせる為の貯金。
この中から気兼ねなく使う様に準備していたのは、
とても大正解だったと思っています。
4人兄弟なんて中々いませんが、
1人でも今から月々1000円からでも
別口に貯めておくと、ちょっと気持ちが楽になりますよ。
いつかやってくるその日の為に
オススメです!
では、やってて良かった事の一つを紹介しました。
ご参考にどうぞ。
ではまた。
おわり🌟