宮崎さん、天気がいいから来たよ。
と、突然来られたお客様、
その人のカルテには
住所も電話番号も聞かない事。
予約も取りたくない自由な方。
と書いてありました。
以前は
このお客さんの担当では無かった私。
いつの間にか、わたしが担当に入っていて
今では珍しい、
当日に突然来られるお客さんです。
しかし、今日は私だけでも21人の予約。
とても入る余地はありません。
ですが、私が23日で退職する話をしたら
夜の12時までに終わってもいいから、
待つからやってほしい!!
と、かなり時間を待つ覚悟で
入ってもらいましたた。
そしてカットに入ると、
宮崎さん、
今朝起きたら、
まだ生きていたから来たよ。
という言葉から始まりました。
この方は前回来られた時に、
その前に来られた後にガンが見つかり、
放射線治療はせず
投薬のみでいくことにしていました。
ですが、副作用で苦しくなり、
今では
先生と相談をして何も飲まず、
自然な状態でいます。
そういう意味での言葉でした。
この方にとって
初めてのガンではないので、
無理に長生きする投薬ではなく、
やりたい事を動けるうちにやり尽くす。
という道を選んでいたんです。
年齢は72歳。
自分で作った野菜で食事をし、
つい最近は、
ここだけは行っておきたい。
という海外の国を一人で訪れて
思う存分満喫してきたばかり。
もう、いつ何があっても悔いはない。
という環境なので
目が覚めたら、
生きてた!!
という感謝から始まる毎日。
だから、
何でも楽しくて、
美味しくて、
全てにおいて動ける感謝ばかりで、
いまが一番幸せだわ。
と言われていました。
とにかく、宮崎さん、
無理して我慢して、
自分を犠牲にする生き方だけは
絶対にやめなさいよ。
身体と脳が喜ぶ
生き方を選ぶ事よ。
と、ずっと言われていました。
だから、私は独立して
自分のお店を持って、
自分らしく生きていく道を選んだんですよ。
と言ったら、
それがいい。
それがいい。
でも、
とにかく無理はしない事。
かなりの時間がかかりましたが、
とてもスッキリした顔で帰られました。
また次は
生きていたら
迷惑をかけてはいけないから
今度は探して電話して行くからね。
とても憧れる
素敵な脳をされている方です。
やはり、次のお店は、
身体が不自由になっても
少しでも来やすい環境にした
お店作りをする。
というのが
一番の想いだったので、
この独立をする決断をして
良かった!!!
と思った日でした。
益々、
こうやって来てくれる有り難さと、
待っても行く。と言ってくれる
お客さんに感謝します。
ただ、もうこれ以上は
予約が目一杯なのと、
スタッフの体への負担が大きすぎる為、
追加のご予約はお断りしていますが、
ありがたい日々を過ごしています。
あと4日。
今日も行ってきます。
ではまた。
おわり🌟